症状例と治療経過 5人目

Hさん会社員男性

コメント

痛みがあるのが、当たり前だと思い生活をしていました。期間を短くし集中して治療をしています。再発防止のためです。
背中の痛みは、ほぼなく楽に生活ができるようになりました。
まだまだ、治療することが多々ありますので通いたいと思います。

主訴:

右の背中、肩甲骨の下が激痛で動けません。ギックリ腰の感じが背中に出ている感じ。

状態:

元々の身体が弱い。昔ぎっくり腰をやった。肉離れのようになっている。体が冷えている。

治療1回目:

治療の組み立て:

  • 患部の熱感はない。鍼の前にマッサージ
  • 棒灸で筋肉を緩める。
  • 患部に刺したが肉離れのようになっていたため、鍼が入りずらい、入れば5ミリで緩む。 ※鍼が曲がる
  • 「もむ、お灸、鍼」これで緩む。 対処療法

治療後:
少しは楽になったが。患部の痛みは全然残る。
短い期間で治すのが本人の希望。

次回の対策:

次回は隔物灸と灸頭鍼をポイントで熱を入れる。脊柱にも。

  •  鍼もお灸も反応がいい。
  •  知覚の異常が背面にあり、お灸を暖かく感じない。
  •  鍼は浅く刺激は軽めで。

手探りでやっていくしかないな。
根が深い症状だ。

治療2回目:

状態:前回より気持ち調子がいい。
   右患部、お灸は感じないが鍼の痛みは感じる。「温冷感覚は悪い。痛覚は普通にある」

   全身の血行不良。
   

治療の組み立て:

  •  うつぶせ、鍼を患部に打ったら、血の気が引いたので全ての鍼を抜いた。いきなり本丸に攻めてはいけない。 
  •  隔物灸と灸頭鍼をしたが、時間がかかるし効果も少なかった。 棒灸の方がいい。
  •  レンジでタオルを温める。タオルをあててかっさで脊柱起立筋と多裂筋、脊椎をはがす。

隔物灸と灸頭鍼は、今の段階では違う。ポイントで熱を入れるのではなく、背部前面に熱を入れるんだった。
棒灸より、タオルレンチンの方が温まったよ。

治療後:

ホントに少しずつ、改善している。 

なんとかしなくては!!!!

次回の対策:

  • タオルで背中を温める。
  • ある程度熱を入れると弛緩する。
  • 脊柱から多裂筋を剥がす。
  • パルスを試す

治療3回目:

状態: ※表皮は硬い、中間層は柔らかく、深部は激硬い。隔物灸と灸頭鍼はダメ。熱が入らなかった。
    肩、腰、脊椎全般の知覚異常と可動制限。
    それに伴い、脊柱起立筋が硬くなったいる。特に右側のTh8~Th12の肉離れのような痛み。

治療の組み立て:

  •  タオルで温め、かっさ、マッサージで慣らす。
  •  鍼を脊柱起立筋に刺すが、4本を打ちまわした方がいい。【たくさん置鍼をすると血液が打ったところに集まり、他の部分「頭や内臓」の血の気が引く。つりそうになる。】
  •   なったら、鍼を全て抜いて、タオルで背中を温める。全身に血液がわまるように対応
  •  鍼を脊柱の際に打った。入るようななってきた多裂筋。でも脊柱起立筋は緩まないから、3列くらいのイメージで打つ。Th8~Th12。
    「華陀夾脊穴(かだきょうせきけつ)」と「盤龍刺(はんりゅうし)」の治療をしたいが、筋肉がつりそうになるので、周りから攻める。
  • パルスをする。

治療後:

パルスが良かった。治療方針がみえてきた。

なんとか突破口を見つけたぞ!!!

次回の対策:

  • 温タオル→かっさ&手技→鍼→パルス。
  • 鍼を深部に刺すと、つりそうになるが必要な治療のため、少しずつ深くしていく。
  • つりそうになったら、鍼を抜いて、タオルで患部を温める。

治療4回目:

状態: 前回の治療がよかった。
    温かい、揉まれた感覚が分かるようになってきた。主訴が良くなってきたので、他のところが気になり始めた。腰、首の付け根の硬さ。

治療の組み立て:

  •  温タオル→アクティベーター→かっさ&手技→鍼  ※棒灸よりタオルをレンチンの方が早い。
  •  脊柱沿い多裂筋に、ほんの触るくらい「2㎜」くらい刺す。縦の列全体。 
  •  気になる箇所にパルスを流す。 平均2、強くても4。
  •  主訴のところは横に3列で刺している&パルス。  痛みを感じたらタオルで温める。

治療後:

知覚が戻ってきた。本人も嬉しがっていたが、俺も嬉しい。

嬉しい!!

次回の対策:

  • 今回の治療が手応えがあった、これを基本の治療とする。
  • 鍼を徐々に深くしていく
  • パルスをしている最中は、他の部位に鍼を刺されても痛みを感じづらい。
  • 早めにパルスをして、どさくさに紛れて他に部位に鍼を打つ。

治療5回目:

状態:

前回の治療がよかった、日常で身体を動かすのが楽になった。
背中が熱い冷たいを感じるように戻ってきた。
下部頸椎、上部胸椎の可動が悪い。

治療の組み立て:

  • パルスの電圧は3~4に上げる。
  • 今回も同じく多裂筋に鍼を打つ。
  • 時間があるなら、仰向けで首肩の治療。
  • 胸椎のアジャストをする。

治療後:

まだ鍼が入りずらいところがあった。主訴の近く。
矯正が成功すると筋肉も緩んでいる。
タオル→パルス。 今日は多めに鍼とパルスをした。楽になってもらいたいため。

この機会、体の悪い箇所を全て治したいと要望を頂きました。

次回の対策:

  • まだ、背中に硬さが残るラインを治療する
  • その他の部位が気になるようです。主訴がよくなったら、他も攻める

主訴を診ながら他の部位の治療。
次は肩を攻めよう。

治療6回目:

状態:

ようやく、普通の人が「凝ってるね」ってところまでようやく、もってこれた。
徐々に、時間をかけて治療する。本人の希望。
その他の部位が気になる。特に肩首とデコルテ、腰は「たぶん滑っている」、
左足関節OP痕あり、転倒して骨折したが1週間病院に行かなかった。

治療の組み立て:

  • 3か所だけ硬い主訴に鍼を打つ&パルス。
  • 肩甲骨から上を治療。頸部多裂筋、斜角筋、胸鎖乳突筋が詰まっている。
  • 時間があるなら、腰の治療、左足関節までいかないと思われる。
  • 鍼の深さを5㎜くらいずつ増やしていく。それでも、鍼だけだと点でしか取れないので、かっさを使って深さと広さをだす。「深さ4センチくらいには指が届かない」

治療後:

昔は肩こりを感じていたが、酷くなりすぎてある時から、何も感じなくなっていたとお聞きしました。
肩と首のコリは根が深いので、続けて治療をおこなう。
脊柱の上にゴリゴリしたコリがある。取った方がいい。

次回の対策:

  • 腰の治療
  • 深く打つと嫌がるので、浅めに打ってパルスをする。
  • 電気を流している間に他の腰に鍼を打つ。
  • 臀部と仙骨付近の筋肉のコリを見落とさない。

痛いのが当たり前で生活していたと、
言っていたけど、そんなのがいい分けがない!!!

治療7回目:

状態:

経過良好。数日前に座りすぎで腰が重たくなった。

治療の組み立て:

本日は頚部と腰部の治療をおこなう。

  • 頚部にパルスをしている間に下肢のマッサージ。
  • 腰部は臀部よりも、縦のラインの腰多裂筋、脊柱起立筋、ハムストリングスがはっている。
  • ホットタオル→鍼パルス→ホットタオル→マッサージ。

治療後:

「頸部の電圧は2.5くらい、腰部の電気は5~6で、仙腸関節の上のエリアは3くらい」
1回目: 頸部と主訴に鍼をパルスをしている。
2回目: 腰部の鍼とパルス。
主訴をかっさを使ってマッサージ。脊柱の上にゴリゴリしたコリがある。取った方がいい。   
※仰向けの時 アイマスクをする。

腰も根が深い。

次回の組み立て:

次回は頸部と頭に鍼。自律神経の治療。

  • 頭皮は始めマッサージローラーをして、頭皮に刺激を入れる。
  • 頭皮パルスは、自律神経と育毛にいい
  • 頭皮の硬さをとり、血行をよくする。

本人の希望で、徐々に時間をかけて治療する。痛い治療は心が折れるため。

本人の希望で、徐々に時間をかけて治療する。痛い治療は心が折れるため。

本人と話し合った結果!
悪い所は深く鍼を刺さないと取れないため刺しますが、
アメとムチを使い分けて治療しています。
痛くしたら、温めてマッサージ。

治療8回目:

状態:

主訴の調子は良くなってきた。
自律神経を整えるため頭皮に鍼をおこなう。

治療の組み立て:

  • 頭皮は始めマッサージローラーをして、頭皮に刺激を入れる。
  • 頭皮パルスは、自律神経と育毛にいい
  • 頭皮の硬さをとり、血行をよくする。

頭皮の鍼は抜けやすいから、工夫が必要だな。

治療後:

初めは頭皮が動かなかったが、施術後は動くようになり血行がよくなった。
育毛鍼としても使える。

次回の組み立て:

  • 次回は足関節のオペ痕「手術後の傷」の治療。


治療9回目:

状態:

左足関節。傷の上と横に痛みがあり可動制限がある。

昔の手術後の周りが痛くなる方って結構いるよね

治療の組み立て:

手術後、金属は抜いている。

  • 傷の上に5ミリくらいの筋肉の硬いラインがある。そこに鍼とパルス「電圧2くらい」
  • タオルとマッサージ。 傷の上側のしこりに鍼とパルス。
  • その後温めてマッサージでしこりを取る。
  • 傷の下、アキレス腱側の方が腱が石のようになっている。ここも、手順は同じ、電気パルス、タオル、マッサージ。

治療後:

傷後のアキレス腱側のラインが石のように硬い。短腓骨筋と腓骨が癒着していると思われる。
足関節の背屈制限がでている。階段を上がる時に不便、年を取ったときに困るのは目に見えているので、
なんとかする!

思っていたより、時間がかかりそうだし、
治療が難しい!突破口が欲しい!!
なんとかするけどね。

治療10回目:

状態:

状態:右の主訴が4こうせんくらいまで、硬結がある。
睡眠:最近はしっかり取れている。
胃腸:おk、心肺:おk、肝腎:おk

以前、他の患者さんで良くなったと思い治療を終了したら再発したことがあったので、
しっかりコリをとる。

治療の組み立て:

本日は主訴と背面の治療。

  • 血流が悪い箇所は皮膚の色が違う。触ると冷たい。
  • 脊柱起立筋に対して横に4列くらいはコリをとる。


治療後:

触っただけだと表筋肉は緩んでいるが、
鍼を刺さないと深層筋の硬さはわからない。深層筋のコリが痛みに直結している。

エリアごとにコリを取っていったほうが、分かりやすくはある。
確認方法が、鍼を刺す、可動を診る、皮膚の温度を診る、
マニュアル化した方がミスがないかな!?

次回の組み立て:

  • 次回は育毛鍼

治療11回目:

状態:

本日は育毛鍼
つむじ周辺とおでこのM字がきになる。

治療の組み立て:

  • つむじを中心にして鍼を外に広げる感じに打つ。
  • 【タオル→ヘッドローラ・マッサージ→鍼パルス→タオル→ヘッドローラ・マッサージ→鍼パルス】これを1セットとする
  • 鍼を40本くらいさして4か所くらいパルスで回す。
  • 「頭皮パルス電圧2~2.3」2.3が合っていた。
  • 「鍼は1寸-00」一番細いの美容鍼用。
    先に頭皮にいっぱい刺す。通電すると鍼が落ちてしまうため。

治療後:

タオル→ヘッドローラ・マッサージをすると鍼が打ちやすい。
これはホームケアでもできる。
鍼パルスをした後は頭皮の血行が違う。血流改善している。

髪の毛をフサフサ生やしたい。

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